警察庁が暴力団壊滅に意欲的な理由


なぜ熱心に取り組んでいるのでしょうか?
安藤隆春警察庁長官の個人的資質によるものでしょうか?


09年6月安藤隆春氏が警察庁長官に就任以来、
摘発作戦は激しさを増しています。
特に安藤長官が力をいれているのが山口組の弱体化であり
六代目組長の出身母体である弘道会であります。

山口組の中核となっている弘道会は、愛知県を本拠地としています。
安藤長官もまた愛知県出身。
「日本の警察のトップについている自分の出身地が
暴力団の幹部や組長を輩出していることに対して、
彼なりに忸怩(じくじ)たる思いがあるのでは。」

と語るのは愛知県立一宮高校時代で同級生だった
ラジオパーソナリティのつボイノリオ氏。

またつボイ氏は安藤長官の人となりとして

「温和な中にも信念のような物がありましたから。
とりわけ優秀な生徒が集まる進学クラスに
入っていたのにもかかわらず、
気取ったところがなく、
人の悪口を言ったりしない人間でしたね。」

と語った。


一方で冷めた見方もあります。

「景気の悪化も手伝って、ここ数年急速に
警察OBの天下り先が減っている。
全国29万人の警察官の再就職先確保は
組織の根幹に関わる大きな問題。
そこで警察官僚は暴力団が“みかじめ料”を
取って守ってきた繁華街の治安維持を、
警備会社に置き替えようと画策。
そして警察OBがその警備会社に天下ればまさに一石二鳥。
要するに現在の暴力団弱体化作戦は、
ある意味警察が暴力団の”利権争奪”
をしようとしているという見方も出来る。」

(警察に詳しいジャーナリスト)


さらに警察庁には追い風も吹いています。
世界のリーダー、アメリカの圧力です。


7月25日オバマ政権は、日本の暴力団など国際的な
犯罪組織を名指し対策を強化する
「国際組織犯罪に対する戦略」を発表した。

内容は米国内の資産凍結や構成員の
入国拒否などを柱とするとのこと。


そしていよいよ明日10月1日から
暴力団排除条例が東京でも施行されます。

厳しく取り締まってもらうのはいいのですが、
反面、益々暴力団と一般人の区別がつきにくく
なってやっかいですね。